2012年3月27日火曜日

描き方講座:レイヤーの使い方編

以前このブログでも紹介した Adobe Ideas というiPhoneのアプリがこのほどアップデートして、追加料金を払わなくてもレイヤー機能が使えるようになりました。

それをうけて、「レイヤーの使い方を教えてほしい」というリクエストを頂きましたので、今日は私がどういう時にレイヤーを使い分けているのかについて書いてみたいと思います。



1.光と影をあやつる!

ひとつ目は、グレーで陰影をつけてから色をのせていく時。水彩画で使われる技法で、専門用語では「グリザイユ」といいます。


このように、一番下のレイヤーにグレーで陰影を先に描いてしまいます。

次のレイヤーで、色を重ねます。レイヤーの透明度を調節すると、グレーが上手い具合に透けて立体感がでてきます。

さらにもう一枚上にレイヤーを重ねて白でハイライトを入れればあら本格的。

影を入れずにハイライトだけ入れるのにもよく使います。


2.隣あう部分を塗り分ける!

ふたつ目は、隣り合う部分を違う色で塗り分ける時。1色で1枚のレイヤーを使います。


1色目をまずザザーッと塗って、はみ出した部分を消しゴムで整えます。
2色目も同じようにざっくり塗って、消しゴムで調整。

はみ出さないように細心の注意を払うよりも、塗りたい部分の端まで早くキレイに塗れるので作業効率があがります。


3.色を重ねる!

もうひとつは、色を重ねたいとき。


1色で塗るよりも、2〜3色重ねると深みがでて面白い感じになります。
私は髪の毛や肌を塗る時に使うことが多いです。


まとめ

こんな感じにレイヤーを分けると何がいいかというと、とにかく「やり直しがきく」というところにつきると思います。

ここまでは上手く描けた!と思ったらそこでレイヤーを分けておくと、その上に塗り重ねた部分で失敗してしまっても上手く描けた部分を損なわずに済むのです。

使いこなせると何かと便利なので、常用のアプリにレイヤー機能があればぜひいろいろ試してみて下さい。

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